2009年6月12日金曜日

Give me a break!

今日は「ER 緊急救命室」です。このドラマで看護師のサム役を演じていたリンダ・カーデリーニ(Linda Cardellini)。私が彼女を知ったのはこのERのサム役が最初なんですけど、彼女がブレイクしたドラマが「Freaks and Geeks」(邦題:フリークス学園(どうなの、このタイトル?))です。80年代を舞台にした学園ドラマで、リンダはこのドラマの主人公リンジーを演じていたそうです。このドラマ、視聴率に恵まれず残念ながら1シーズン12話のみで終了(その後18話でDVDリリースされたらしい)したそうなんですが、一方でカルト的な人気を誇った、ある意味伝説のドラマらしいです。

そして何がすごいって出演者がことごとく大出世してます。リンジー役のリンダも「ER」で人気だけど、リンジーの友達仲間を演じているのが、今や映画俳優として大人気のジェームズ・フランコ(James Franco、代表作:スパイダーマン、ミルク)、セス・ローゲン(Seth Rogen、代表作:無ケーカクの命中男/ノックトアップ、スーパーバッド)、ジェイソン・シーゲル(Jason Segel、代表作:無ケーカクの命中男/ノックトアップ、寝取られ男のラブ♂バカンス)の面々。この3人が同じドラマに出演してたなんて!!リンジーの弟役を演じたジョン・フランシス・デイリー(John Francis Daley)も人気ドラマ「BONES」に、ランス・スイーツ役で出演しているし、「トランスフォーマー」で人気の俳優、シャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)もチョビっと出演してたり。シャイア、超子供でビックリしますけど。

そして内容的にもナンセンスというか、セス・ローゲンやジェイソン・シーゲル出演の「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」、セス・ローゲンとジェームズ・フランコ出演の「スモーキング・ハイ」にかなり通ずるものがあって、登場人物がみんな的外れなことを言ったりするのが面白いです。日本ではDVDリリースされていないらしいんですけど、若き日の映画スター・ドラマスターが見られる貴重なドラマです。今日、後で例として取り上げますので、詳しくは動画でチェックしてね!

ということで本題、今日取り上げるのは「ER」から38秒辺りのこちらのセリフです。





"Give me a break!"


自分の教え子ルーシーと共に精神を病んだ患者に刺され、ルーシーは死亡、自分も大怪我をしたカーター。自暴自棄になって、病院の薬を用いて薬物中毒になってしまいます。それを同僚に見つかってしまい、呼び出しを受けているシーン。部屋に入ったら自分の上司が勢ぞろいしているのを見たカーターが言っているのが、今日取り上げたセリフです。

これはこのまま丸ごとで「勘弁してくれよ」「めんどくさいことはやめてくれよ」とか「冗談じゃないよ!」「失敗を大目にみてよ!」みたいな意味になる表現です。自分にとってムカつくことを言われたり、されたりするのをやめて欲しい時や、嘘を言うのをやめて欲しい時なんかに使います。ここもカーター自身は自分が薬物中毒になっていることを認めていないので、上司たちに大ごとにされたことに対して「勘弁してくれよ。冗談だろ!」って言っている感じになりますね。

これも使われ方、見ていくと使われる状況がわかってくると思うので他の例も見てみましょうね。まずは「フルハウス」から27秒辺りです。




パパ、ダニーの30歳のバースディパーティをサプライズで行なうことに。「パパにはパーティのこと、一言も言っちゃダメだよ!」(All right, girls, now, not one word about your dad's surprise party tonight, okay?)というジョーイに、お姉ちゃんのDJが「ステフ、あんたのことだよ」(That means you, Steph.)って言ってます。それを聞いたステフは、「何で私が秘密をバラすって思うわけ?」(What makes you think I'm gonna tell him.)って反論。DJは「だって去年のサプライズパーティをあんたが台無しにしたんじゃない」(Because you blew dad's surprise party last year.)って言ってます。

そこでステフが言っているのが、I was only 4. Give me a break! というセリフ。これも上の「ER」の例と同じ表現ですよね。意味的には去年の失敗を責められたステフが「私、たったの4歳だったんだよ。大目にみてよ!」って言っている感じかな。ステフ、この時5歳。かわいいー☆にしても、芸達者だわー。

さてお次はちょっと応用編。「Lの世界」から37秒辺りです。




いつもの友達メンバーでキャンプに行っていて、そこで何を持って浮気とするかという話し合いが行なわれてます(笑)。「キスが浮気だと思う人は?」という質問に手を挙げるメンバーが多い中、手を挙げないベット(ジェニファー・ビールズ)がみんなから「手を挙げてないけど?どう思うの?」(Bette, what do you think? You didn't raise your hand.)って聞かれています。ベットは「状況によるから何とも言えない」(I don't know. I just, I think it's a trap to judge. I mean, I think there're different situations and you can't really...)って言ってます。そんなベット、実は彼女のジョディ(モーリー・マトリン)に隠れて元彼女のティナ(ローレル・ホロマン)と浮気中。ジョディもティナもその場にいるし、そりゃ答えづらいですよね。ま、自業自得だけど。

そこでそんなことは全く知らないアリス(レイシャ・ヘイリー)が「答えになってないよ。ま、ベットは浮気性だもんね」(Oh my god, that is such a non-answer. That's Bette because she's a big ol' cheater.)ってつっ込んでます。そしてそれを聞いていたシェーン(キャサリン・メーニッヒ)が言っているのが、Give her a break! というセリフ。上のERの例は自分が使うパターンだったけど、今回は他の人に対して、「勘弁してあげなよ」とか「いいかげんにしてあげなよ」って言ってあげるパターン。

ここのher はベットのことですよね。だからシェーンがアリスがベットを責めているのに対して、「許してあげなよ」とか「いいかげんにしてあげなよ」って言ってる感じになります。ま、アリスは構わず畳み掛けて、耐えられなくなったティナがその場を去ったことで、ベットとティナが浮気してたことが結局バレちゃってますけどね・・・。もう、アリスー!!!って感じ(笑)

さて、次はもう1度「フルハウス」から2分4秒辺りです。




ジェレミーからの電話を待っているDJ。でも電話がかかってこないので「1時間半以上も電話を待つなんて、どんな男のためにもしないの」(I wait for no man for more than an hour and a half.)って言って、部屋を後にしてます。そこへ電話が鳴って妹のミシェルが電話に出ています。ミシェルは「DJはどんな男のことも待たないの!」(DJ waits for no man!)と言って電話を切ってます(笑)。

そしてその後に言っているのが、He sounded cute. Next time give the guy a break. です。ミシェルのかつぜつが悪いからちょっと聞き難いかもしれないですけど、これも表現としては同じでthe guy はもちろん、DJに電話してきたジェレミーのことですね。意味的には「彼、かわいい声してたよ。次回は大目にみてあげなよ」って言ってる感じ(笑)。ミシェル、可愛すぎます☆

さて、最後は今日最初にチラッと書いた「Freaks and Geeks」から1分23秒辺りです。埋め込みが出来ない動画なので、下のリンクからどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=m6wZRaxzEuI

リンジー(リンダ・カーデリーニ)はFreaks と呼ばれる不良グループとつるんでいるんですが、ハロウィンにそのグループでハロウィンのカボチャを壊したり、ポストを壊したりして遊んでいて、最後に通行人に卵を投げつけることになって卵を投げたんです。そしたらその卵を当てた相手が弟のサム(ジョン・フランシス・デイリー)だったことに気づき、リンジーが焦っているというシーンです。「ごめんね」と謝るリンジーですがサムは怒って帰ってしまい、落ち込むリンジーにさらにケン(セス・ローゲン)が「弟、怒ってたみたいに見えたの、オレだけ?」(Is it just me or did he seem upset?)なんて言ってます。

それを聞いたニック(ジェイソン・シーゲル)が言っているのが、Give her a break! です。ニックはリンジーのことが好きなので、リンジーをかばってあげてる感じでケンに対して「いいかげんにしろよ!」ってからかうのをやめるように言っている感じかなって思います。

そういえば、このFreaks のグループに「ER」でホープ役を演じていたビジー・フィリップス(Busy Philipps)もいますねー。リンダとは「ER」で再共演してたわけですねー!!それにしてもやっぱり、このFreaks のグループ、全員売れっ子になったのがスゴイ!! そしてリンダは「ジュノ」に出ていたエレン・ペイジに似ているーって思いました。これ見て。

ということで、Give me a break!! もかなりよく耳にする表現です。使われる状況もわかってきましたかね!?何か自分や人にとってムカつくことや嫌なことを言ったり、したりするのをやめて欲しい時に主に使われていますよね?こうやって状況をいくつか見てくるとイメージがつかめると思うので、是非これも覚えて使ってみましょう!!


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