2009年7月13日月曜日

'Cause who gives a sh*t about terrorism?

昨日今日と日本も選挙の話題で持ちきりですが、どこの国でも若者の政治離れは深刻なようで昨年行われたアメリカ大統領選挙の際にも、ハリウッドセレブが大集合した投票喚起のCMが作られたのはご存知の方も多いかも。このCM、レオナルド・ディカプリオ(Leonard DiCaprio)がプロデュースし、レオはもちろんそうそうたるメンバーが出演してます。海外ドラマファンにおなじみのところでは、「フレンズ」のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)やコートニー・コックス(Courteney Cox)、「デスパレートな妻たち」のエヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)、「ゴシップガール」のミシェル・トラステンバーグ(Michelle Trachtenberg)なんかが出演してますし、映画組はトビー・マグワイア(Tobey Maguire)、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)、エイミー・アダムス(Amy Adams)、ハル・ベリー(Halle Berry)、ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)、アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)は奥さんのデミ・ムーア(Demi Moore)と揃って出てるし、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)あたりの顔も見えます。

ミュージシャンはブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム(will.i.am)や、レッチリのアンソニー・キーディス(Anthony Kiedis)、マルーン5のフロントマン、アダム・ラヴィーン(Adam Levine)やアッシャー(Usher)あたりが。他にもまだいるけど書ききれないのでこの位にしますけどとにかく超トップスターが大集合で、「Don't vote!」(投票するな)って訴えるわけです。「環境問題なんて興味ないでしょ?」(Who cares about global warming?)とか「子供の教育なんて関係ないよね」(Because who cares about your children's education?)「誰が投票なんかに興味あるわけ?」(Voting is absurd. Who cares?)って始まるわけです。でももちろん、それがポイントな訳ではなく。段々と「健康保険の問題が気になるなら、投票しよう」(Don't vote unless you care about health care.)とかってなっていくわけです。これだけスターが出たらイヤでも見ちゃいますよね。初めて見た時は「うまいことやったな」って思いました。

ということで今日はこの「Don't Vote.」CMからの表現を取り上げてみようかと思いますが、先に断っておくと今日の表現はスラングです。綺麗な言葉ではないから使う場合は注意が必要だし、本当なら使わない方がいいんでしょうけど、とにかくよく使われよく耳にする表現なので意味だけは知っておいて聞き取れるようにしておいたらいいのかなと思って敢えて取り上げます。ということで、下の動画から43秒辺りです。



"'Cause who gives a shit about terrorism?"


Don't vote!(投票するな!)ってセレブがその理由を色々述べているわけですが、その理由の1つとしてこの男性(誰だろう??見たことないなー。知ってる方教えて下さい!)が言っているのが、この1文。取り上げるのは、give a shit という部分。これで care って意味です。「意に介する」とか「興味を持つ」とかね。つまり、ここでは「誰がテロリズムなんかに興味がある?」とか「誰がテロリズムなんて気にする?」って言っているわけです。このフレーズが、本当によく使われるんですよね。どんな感じで使われているのか、いつものようにドラマのシーンから取り上げて行きますね。っていってもshit って言葉はネットワーク局ではNGなので、どうしてもケーブル局からのドラマになりますが。

ということでまずは「Lの世界」から33秒辺りです。


ルームメイトの映画監督マーク(エリック・ライブリー)が、レズビアンのドキュメンタリーを作る為家中に隠しカメラを設置していたことが発覚し、ジェニー(ミア・カーシュナー)が大激怒。ま、ジェニーは隠しカメラの映像で彼女カルメン(サラ・シャヒ)が実はシェーン(キャサリン・メーニッヒ)に気持ちがあるということも知ってしまったし、そりゃね。怒るわ。マークは「越して来た頃は僕はこういう最悪なことが出来る男だったけど、今はもう違う。前にも言ったけど、君とシェーンが僕をいい男に変えてくれたんだ」(When I moved in here, I was the type of guy who was capable of doing shit like this. But I am not that guy anymore. I know that I've said it before, but you and Shane have made me a better man.)って言って謝ってます。

がそれに対して、ジェニーは Oh, fuck off, Mark. It's not my job to make you a better man and I don't give a shit if I've made you a better man. って言ってます。ここでジェニーが I don't give a shit. って言ってますけど、この形でこの表現が使われることがとても多いです。意味は、上にも書いた通りで give a shit = care って考えれば、I don't care. ってことです。I don't care. の意味は以前に取り上げましたよね?6月15日かな。忘れちゃった人はそちらも確認してみて下さいね!ということで、ここではジェニーが「やめてよ、マーク。あんたをいい男にするのは私の仕事じゃないし、私があんたをいい男にしたかどうかなんて興味ないわ!」って言っている感じです。

さてお次も「Lの世界」から1分35秒辺りです。


ターシャ(ローズ・ローリンズ)が新しく友達になったジェイミーに、今まで彼女のアリス(レイシャ・ヘイリー)にも話したことがないようなことを話しているシーンです。ターシャは軍人一家に、ジェイミーは警察一家に育ち、2人共父親は兄弟には興味があっても女性である自分と母親は居ないかも同然の扱いを受けて育ったって話をしています。

そこでターシャが、I got more decorations than any of my brothers and this was the point like where I said, "Yeah, he's gonna notice me now", but he still didn't give a shit. って言ってます。ターシャも元軍人なんですけど、「私は兄弟よりも多く勲章を受けたし、そこで『やっと父親から認めてもらえる』って思ったけど、父はそれでも尚私には興味がなかったわ」って言っている感じです。

次は「Lの世界」シーズン4でパピ(ジャニナ・ガバンカー)率いるチームと、アリス率いるいつものメンバー達でバスケの試合をするシーンがあったんですけど、そのBehind the scenes インタビューから2分20秒辺りです。


ミア・カーシュナー演じるジェニーがバスケの試合にコーヒーを持ったまま参加しているというシーンに関してミアが話をしてます。元々ミア自身が朝バスケの練習に行った時に、ボーっとしててコーヒーを持ったまま練習を始め、スタッフから「ミア、コーヒーカップは置いてもらえますか?」って言われたんだそう。

そこでミアは、I was like, wait a second. Jenny would actually hold coffee during the game because she doesn't give a shit about this match. That's where the coffee cup came from. って言ってます。「そこでね、ちょっと待って。ジェニーはこの試合に興味なんてないから、実際にコーヒー持ったままでいるんじゃないかと思ったの。そうやってコーヒーカップのシーンが出来たのよ」って言っているわけです。へぇ~って感じですよねー。このビデオ、色んな撮影裏話が聞けて楽しい!こういうのいいですよねー!

さてとこの表現、もう1つ違う言い方がありまして。こっちもスラングで同じ意味。「Lの世界」から32秒辺りです。


マリーナ(カリーナ・ロンバート)と恋に落ちたジェニー。マリーナとの関係が彼氏ティム(エリック・メビウス)にバレ、ティムとは破局。家まで追い出されたくらいなのに実はマリーナにフランチェスカという彼女がいた事が発覚してしまいます。フランチェスカとマリーナのディナーに招かれたジェニーが、フランチェスカの居ないところでマリーナと話をしているシーンです。

マリーナは冷たく振舞うジェニーに、「あなたのことを考えずに居るのはすごく難しいのよ。わかって」(I want you to know how difficult it's been to get you out of my mind.)って言ってますが、ジェニーは「何でそんなこと言うの?」(Why are you saying that?)って返してます。マリーナは「あなたが傷ついたのは自分だけかのように振舞っているからよ」(Because you're acting like you're the only one with feelings.)と言っていますが、怒っているジェニーは「あなたが冷たく振舞うから、傷ついたかどうかなんてわからないもの」(Well, that's because you act so cold, it's really hard to know that you have any.)って言ってます。

「そんなに怒っているなら、今夜はなぜ来たの?」(If you're so angry, why did you accept this invitation?)と聞くマリーナに、ジェニーが言っているのが Because I wanted to know why someone would work so hard to make someone fall in love with them and they really don't give a fuck. というセリフ。最後に注目してみて下さい。They really don't give a fuck. ってなってますよね?この、give a fuck ですが、give a shit と同じ意味になります。ジェニーは「興味もないくせに誰かのことを恋に落ちさせる為に一生懸命努力するのは何故だか知りたかったの」って言ってます。明らかに彼女が居るのに、自分を恋に落ちさせたマリーナのことを言っているわけですね。

さて、このgive a fuck のパターンもよく使われるので覚えておいたらいいと思います。使うかどうかは別ですが。このパターンももう1つくらい見ておきますかね。「Lの世界」から21秒辺りです。


ダンスコンペティションに参加しているいつものメンバー。アリスはターシャとジェイミーと参加しているんですが、他のメンバーに対して対抗心マンマン。ジェニーと出場するシェーンのところへも様子をうかがいに行ってます。でもシェーンはジェニーに言われて仕方なくなので、やる気のない感じ。そこでアリスが、Oh, so you really give a fuck, don't you? って言ってます。「ほんとはやる気マンマンなんでしょ!?」って感じ。気にしないふりしてるけど、ほんとは超気にしてるんでしょ!?って疑っているわけです(笑)。アリス、どんだけ対抗心があるんだっていうね。当然シェーンは、「冗談でしょ、アリス。これが私がやりたいことに見える?」(Come on, Alice. Does this look like it's my thing?)って言ってますけどね。

実際のダンスシーンも、ノリノリのジェニーに反して、シェーンのやる気なさそうなこと!(笑)。この頃はもう既にジェニーのクレイジーさが絶頂に達している頃なので、シェーンもいくらジェニーが自分の彼女とは言えいい加減嫌気がさしてるんですねー。

ってなわけで、今日取り上げたこの表現。映画やドラマで本当によく耳にする表現です。見てくると上にも書いたけど否定形で、don't give a shit/fuck = don't care で使われていることが多いですよね!?スラングということで使い方には注意が必要だけど、知らないと意味もわからないし聞き取れないからね。知識として知っておくのは大事です。ということで、是非これも発音、聞こえ方と合わせて頭に入れておきましょうね!


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