2009年8月8日土曜日

I would say Haagen Dazs' coffee.

今日は「Late Show with David Letterman」という番組を取り上げてみます。これ、TVドラマではないんですが、コメディアン(なのかな?一応)のデイヴィッド・レターマンが司会を務める1993年から続いているトーク番組。トークゲストとして映画界、ドラマ界、スポーツ界や政治家なんかも出演するほどの超有名番組なんです。先日はデイヴがこの番組で共和党の副大統領候補だった元アラスカ州知事サラ・ペイリンの娘に関して言ったジョークが余りに度が過ぎて、サラ・ペイリンが大激怒してアメリカ中で大騒ぎになったり、トークゲストとして出演した俳優のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)が、髭モジャで誰かわからないくらいの姿だった挙句に、ガムを噛みながら質問にロクに答えないという態度で「どうしちゃったんだ!?」って大騒ぎになったり、何かと話題な番組でもあります。その時のホアキンの様子はこちら。


そしてそんなホアキンは今年のアカデミー賞でコメディ俳優のベン・スティラー(Ben Stiller)に、真似されちゃったんですけどね(笑)。でもベンがアカデミー賞でパロディをするくらいだから、このホアキンのインタビューがアメリカでどれだけ話題になっていたかがわかりますよね!?


私、いつもドラマからのシーンを取り上げておいてこんなこと言うのもなんなんですが、こういうトークショーのインタビューでの英語って、ドラマや映画で出てくる英語よりも実は簡単な気がしていて。インタビューって結局普通の話を普通の語彙でするから、専門用語とかがいっぱい出てくるわけでもないし、大抵みんな映画やらドラマやらの宣伝で出演するので、自分の出演している映画やドラマについて話をすることが多くて、何を話しているかが想像がつきやすいっていうのがその理由。

そしてドラマや映画よりもインタビューでよく使われる表現っていうのもやっぱりあって。そんなわけで今日はそんなインタビューでよく使われる=もちろん日常生活でもよく使われる表現、っていうのを取り上げてみようかと思います。女優ドリュー・バリモア(Drew Barrymore)が「David Letterman Show」に出た時の映像から、1分30秒辺りです。



"I would say Haagen Dazs' coffee or 31 flavour's mint chip."


司会のデイヴが視聴者からの質問をドリューにしているんですけど、「お気に入りのアイスクリームは?」(What is your favorite ice cream?)って聞かれたドリューが答えているのが今日取り上げたセンテンスです。注目したいのは、I would say ~ っていう部分。これね、ドリューがこのインタビューの中でも何度も何度も使っているんですけど、would を使うことで発言を和らげる感じで「~だろうと思う」とか「私だったら~と言うだろう」とかそんな意味になる表現です。他の人はわからないけど、私だったらこう言うかなっていう仮定の気持ちがこもっている感じです。

この質問に対する答えも「私はハーゲンダッツのコーヒーと、31のミントチョコが好きかな」って言っているようなイメージです。この、I would say ~とか It would be ~とか、would を使って発言を和らげるような表現は日常生活では本当によく使われます。俳優さんのインタビューなんかを見ているとよく耳にするので今日はそんなインタビューからいくつか例を取り上げてみたいと思います。まずは「Lの世界」にジェニー役で出演していたミア・カーシュナー(Mia Kirshner)のインタビューから、50秒辺りです。


ミアがここで言っているのは、I would say that the show has much more lightness and much more of a sense of humor now. という一文。最近の「Lの世界」について語っているんですが、「番組は以前よりもだいぶ軽快で、笑いの要素がたくさん盛り込まれるようになったと思うわ」って言ってます。これも、I would say と言うことで「自分としてはそう思う」って言って断定ではなく、表現を和らげているイメージかなって思います。

ちなみに1分36秒辺りでもミアは、I would say most of it is in improvisation. って、この I would say を使っています。ここはこのドラマの制作陣が俳優さんたちにわりと自由にやらせてくれて、ジェニーが周りの仲間に色々ひどいことを言うんですけど、「そのほとんどがアドリブだと思うわ」ってミアが言っている感じです。

次は「HEROES」にマイカ役で出演している、ノア・グレイ=ケイビー(Noah Gray-Cabey)のインタビューから1分39秒辺りです。


このノア君って「HEROES」で俳優さんとしていい演技をしているんですけど、元々はピアノの神童としてテレビに出演してそれを見た人から誘われて「HEROES」に出演することになったらしくって。このインタビューの中でも「オペラハウスでオーケストラと一緒に演奏した最も若い演奏家ですけど、どうでしたか?」とか、ピアノ関係のことも色々聞かれてますね。ノア君は「6歳だったから、コアラとかカンガルーとか見に行く方に興味があったよ」って言ってますけど(笑)。

そして肝心の I would say ですけど、「あなたのヒーローは?」と聞かれて、I would probably say ... probably Nelson Mandela. って言ってます。ここも同じで「誰かあげるとするなら、ネルソン・マンデラかな」みたいな感じですね。probably を入れることでも「多分」ってニュアンスがさらに加わってますよね。

次は宇多田ヒカルのインタビューから、4分13秒辺りです。


「ニューアルバムの中でどの曲が一番好き?」(Your favorite song on the album?)って聞かれたヒッキーが、I would say it's the song called "日曜の朝". (「日曜の朝」かな)って言ってます。こうやって見てくるとそろそろ、なんとなく使われるニュアンスがわかってきますかね?答えを若干ぼかしつつ、「私としては~かな」とか「私としては~だと思う」とか「私だったら~って言うかな」とかね、そんなイメージで使われてますよね。この場面も、もしヒッキーが My favorite song is "日曜の朝". とか言ったら、もう完全にこの曲が一番!って言い切っちゃう感じになってしまうけど、I would say it's "日曜の朝". って I would say がつくことで、他の人の意見はわからないけど「私としては日曜の朝が一番好きかな」くらいのニュアンスになってくるわけです。

インタビュー動画ばっかり取り上げてきましたけど、もちろんドラマにも出てきてまして。そんな例も1つ。「Lの世界」から2分2秒辺りです。


キット(パム・グリア)の経営するカフェ、プラネットにいつもの仲間が集まっています。そこへライバル店を経営するドーン・デンボー(エリザベス・キーナー)とその彼女シンディが現われて、プラネットの株主でありキットと昔いい感じになっていたアイヴァンと会ったんだっていう話をしています。そして「アイヴァンはプラネットの株51%を売る以上に幸せなことなんてないでしょ」(She couldn't have been happier to unload her 51% of The Planet.)と言った後、I would say that she was actually practically gleeful to sell it to me. って言ってます。ここも「私としては実際彼女は大喜びで売ってくれたと思ってるよ」っていう感じかな。プラネットの権利の半分以上をドーンに持たれてしまってプラネットの経営権が実質ドーンに乗っ取られてしまったので、仲間たち大激怒ですね。

と、こんな感じでとにかく非常によく使われる表現であり、とっても英語的な表現でもあると思います。こういうのが使いこなせるようになってくると、英語が出来る人度が高まると思うので、是非使い方覚えてしまって下さいね!


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