2009年5月30日土曜日

Here's the deal.

今日は「プライベート・プラクティス」です。このドラマで主役のアディソンを演じているケイト・ウォルシュ(Kate Walsh)。元々同じアディソン役で「グレイズ・アナトミー」に出演していて、「グレイズ」が人気となり、そのスピンオフとして誕生した「プライベート・プラクティス」の主演に抜擢されたわけですが、「グレイズ」でクリスティーナ役を演じているサンドラ・オー(Sandra Oh)と過去に映画で共演しています。その映画というのが「トスカーナの休日」で、2人はレズビアンカップル役を演じてます。サンドラは準主役って感じで、ケイトはそれほど出番がないんですけど、「グレイズ」で後に共演して、ブレイクする前の2人の活躍ぶりが見られます。あ、ちなみに映画自体もイタリアに行きたくなる、綺麗な映画です。



さて、そんな「プライベート・プラクティス」から今日取り上げるのは、下の動画4分15秒辺りのこちらのセリフ。




"Here's the deal."


ピートにデートをすっぽかされて怒り心頭のアディソン。翌日ピートに向かってその件について文句を言っているシーンです。「記憶喪失になったとか、ERで死に掛けてたとかだったら今教えてね」(Stop me now if you had amnesia or you were bleeding to death in an ER?)って文句を言い出す前に一応確認(笑)。ピートが肯定しないのでそこでアディソンが続けて言っているのが、次のセリフです。

No? Good, here's the deal. 注目したいのはhere's the deal. の部分。これで、「よく聞いて」とか「いいかい」っていう意味になる表現で、大事な話を始める前によく使われます。ここでもアディソンが「そうじゃないのね?よかった。じゃ、よく聞いて」って言って次に「昨日のことは私が全て責任を取るわ。あなたは確かに何度も警告してたもの。」(I take full responsibility for last night, i was warned repeatedly by you no less.)って感じで話の核心に迫っていってます。

この表現も使用例を見ていけば使い方がもっとわかりやすいと思うので、他の例も見てみます。まずは「ブラザーズ&シスターズ」から54秒辺り。



Thanksgiving(感謝祭)は家族で集まってお祝いするのが恒例なのに、兄妹がみんな感謝祭に参加出来ないということが判明し、唯一参加予定の長女のサラに参加出来ない、ってことを打ち明けているシーンです。サラは自分だけが母親と過ごさなければいけないことになって不機嫌になってます。そこで長男トーマスがHere's the deal. って話を切り出して、今度はこのことを誰が母親に伝えるか、っていうことをくじ引きで決めようって提案してます。セリフ的には、Here's the deal. Whoever draws the short stick has to tell mom. って感じ。このシーン、大好き!いいなー、こんなに兄妹いたら絶対楽しいよねー。

さて、もう1つ例を見てみます。今度は「Lの世界」から55秒辺りと1分38秒辺りです。



ティナ(ローレル・ホロマン)がプロデュースしている映画について、監督のケイトと彼女のマネージャーと話をしているシーンです。原作者であるジェニー(ミア・カーシュナー)が映画の脚本も手掛ける話になっているので、「ジェニーとはどんな感じ?脚本を見るのが待ちきれないわ」(How's it going with Jenny? I can't wait to take a look at the script.)というティナですが、ケイトは答えに窮しています。そこで代わりにケイトのマネージャーが、Here's the deal. って言って彼らの本心を切り出してます。「いいかい?ケイトは素晴らしい仕事をしたんだ。でもあのライターは全然ダメだよ。正直言ってね」(Look, here's the deal, okay? Kate did a noble work, and, you know, this writer is completely incompetent, I gotta tell you.)っていう感じですかね。全体では。

さらにケイトが脚本を書いた方がいいんじゃないかとマネージャーが暗に提案し出したので、そこでケイトは「別に私がこれを書きたいから言ってるわけじゃないんだよ」(I'm not angling to write this, okay.)って言ってます。がマネージャーは、She's been shy, but here's the deal, you know, whether she's angling for or not, Jenny Schecter is a complete waste of her time. って続けてます。ここも「ケイトは遠慮してるけど、でもいいかい?ケイトがこれをやるにしろ、やらないにしろ、ジェニーはケイトの時間を無駄にしてるに過ぎないよ」って言ってる感じ。Here's the deal が自分の言いたいことをハッキリさせる前に使ってますよね?

ちなみにこの動画、1分47秒辺りに以前に取り上げたget rid of が使われてますね。こちらも合わせて再度確認しておくとよいかもー。

さて、こんな感じでHere's the deal. もドラマ等によく出てくる表現です。大事なことを切り出す前に、ここがポイント!って相手にちゃんと示すためにも、覚えておいて使ってみると良いと思います。相手に言われた時も、おっ!これから肝心のところがくるんだ!って身構えることが出来ますしね。


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