2009年5月20日水曜日

He said that he wanted to try to "work things out".

今日は「セックス・アンド・ザ・シティ」です。このドラマでミランダを演じていたシンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)が同性の恋人との婚約を発表したということがニュースになっていました。シンシアってバツ1で前の旦那さんとの間に子供が2人いるんですよね。で、離婚後に今の彼女と恋に落ちて今回婚約だそうです。シンシアは2007年にインタビューでセクシャルオリエンテーションに聞かれた時に、In terms of sexual orientation I don’t really feel I’ve changed... I’d been with men all my life, and I’d never fallen in love with a woman. But when I did, it didn’t seem so strange. I’m just a woman in love with another woman. (性的指向に関しては変わったとは思っていないの。今までずっと男性と一緒にいて女性と恋に落ちたことはなかったけど、そうなってみたらおかしい感じは全くしなかったの。私はただ他の女性と恋に落ちた女というだけ)って答えてます。こういうことをハッキリ言えるのがかっこいいわーって思います。ま、何にせよおめでたいですねー!

さて、そんな「セックス・アンド・ザ・シティ」から今日取り上げるのは、下の動画1分38秒辺りのこちらのセリフ。




"He said that he wanted to try to "work things out"!!"


キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)が彼氏からポストイットで別れを告げられてたことをみんなに話しているシーンです。ミランダに「ていうか、あんたから別れようとしてたんじゃなかった?」(First of all, I thought you were gonna break up with him.)と言われたキャリーの答えが、Yeah I was. And I should have but he said that he wanted to try to "work things out". です。

セリフ自体は「してたし、そうするべきだったけど、でも彼が"何とかやってみよう"って望んだから」みたいな意味になると思うんですが、今日は表現に注目というよりも、このセリフを言っているサラ・ジェシカのジェスチャーに注目です。ちょうどwork things out っていう部分を言う時に、両手でチョキの指を同時に2回曲げるようなジェスチャーをしていますよね??これ、よく見かけるジェスチャーだったりしません??

これは「"」このマークと同じ働きをするジェスチャー。ダブルクオテーション、つまりカギ括弧ですね。誰かが言ったことを引用したい時とか、ある言葉を強調したい時とか、「いわゆる~」みたいに言葉を取り上げる時とかに使われます。上の例は彼が「何とか頑張ろう」って言ったのに、その彼が別れを告げたことをキャリーが文句言ってる感じなので、彼の言葉を取り上げて若干皮肉をこめて引用&強調しているイメージかなって思います。

ジェスチャーも言語の大事な要素だから、こういうジェスチャーの意味を知っておくのも重要ですよね!?ということで、これもありとあらゆるところで使われているのでいっぱい例を見ていきたいと思います。まずは「Lの世界」から7分41秒辺りです。



ジェニー(ミア・カーシュナー)の本を映画化したいティナ(ローレル・ホロマン)がジェニーとその件について話をしているシーン。ジェニーは映画のディレクターは女性がいいと言ってます。そして、In the film business, they don't like the author on set because they become too "precious" about their material, so... (映画業界では原作者が現場に来ることを嫌うでしょ?原作者は自分の作品を"大事"にし過ぎるから)と言っています。precious のところで指でダブルクオテーション作ってますよね??これも自分も作家であるジェニーがそういう映画の作り手側を若干皮肉りつつ強調って感じかなと思います。

次は「Lの世界」でシェーンを演じているキャサリン・メーニッヒのインタビュー動画から3分44秒辺りです。



「Lの世界」で描かれている映画業界と実際のハリウッドの共通点を話しているケイトですが、ドラマの中でディレクターである「ジェニーが友達を雇って映画作りに関わらせているのが面白いと思うんだよね。ティナがプロデューサーで、シェーンがヘアメイクで」って言うことを言った後に、I don't think that would ever happen in a "big budget movie". って言ってます。「まぁ、それがいわゆる"多額の予算をつぎ込んだ映画"で可能だとは思わないんだけど」みたいな感じかな。これは「いわゆる」っていう感じで言葉を強調しているイメージかなって。

次は「エレン・デジェネレス・ショー」から15秒辺りです。



司会のエレンのパートナー、ポーシャ・デ・ロッシが初めて番組にゲストとして出演することになり、そのリハーサルをエレンとポーシャが家でしているという動画です。そこでエレンが言っているのが、She's never been "on" the show. です。ポーシャってよく番組を観覧に来ていて、観覧している模様がチラッとテレビに映ったり、っていうことはあったけど、ゲストとして番組に出るのは初めてなのでそのことをエレンが指して「彼女は今までに番組に"出た"ことはない」って言っている感じですね。

例を色々見ていくと、使い方わかってきますよね?まだまだあります。同じく「エレン・デジェネレス・ショー」に女優アン・ハサウェイがゲスト出演した時の動画から、2分37秒辺りです。



アンがケイト・ハドソンと共演した映画、「Bride Wars」について話しています。撮影中にケンカシーンでケイトに殴られた、って言ってます。司会のエレンに「怪我したの?」(Did you get hurt?)って聞かれたアンがI did, well not "hurt", but she did hit me. って言ってます。「そうなの。ていうか"怪我"はしてないけど、殴られたの」って感じかな。これもhurt はしてないってことを指して、強調ですかねと思います。

次は「グレイズ・アナトミー」にイジー役で出演しているキャサリン・ハイグルが同じく「エレン・ショー」に出演した際の動画から5分13秒辺りです。



このインタビュー当時、バーク役で出演していたアイゼア・ワシントンとデレク役のパトリック・デンプシーが撮影中に口論になり、その中でアイゼア・ワシントンがジョージ役のT.R.ナイトのことを「オカマ野郎」(faggot)って呼んだことでT.R.ナイトがゲイであることをカミングアウトしたり、アイゼア・ワシントンは番組を降板することになったりした事件があって。T.R.ナイトの親友でもあるキャサリンもアイゼアを非難し、T.R.ナイトをサポートする発言を公にしていたので、その件について話してますね。

自分がそういう行動をとったことについて、キャサリンはEverything is now becoming being "politically correct", but no, this is simply about being a good person. って言ってます。「今はなんでも"道徳的に正しい"かどうかって判断されるけど、そうじゃなくて、ただ単純にいい人間でいるかどうかってことだけよ」って感じかな。politically correct って言葉をその前にも何度か使ってますよね?「政治的に正しい」とか「差別のない」とかっていう意味のこの言葉を、若干皮肉りつつ引用して自分はそれが「差別のない」行動だからではなく、他の人にオープンであるのは当然だし、他人に優しくしたいだけ、みたいな感じのことを言ってます。 にしても、キャサリンのインタビューはいつ見ても気取りがなくて、正直で素敵だわーと思います☆

とまぁとにかく上の動画を見てもわかるように色んな人が使っているこのジェスチャーは本当によく見かけます。色んな例を見ていくと「あ、今この言葉を強調したんだな」とか「皮肉ったのかな?」とか「引用かな」とか段々わかってくると思いますので、ドラマや映画を見る時にちょっと気にしておくと良いかもしれないです。



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