2009年6月11日木曜日

Fingers crossed.

今日は人気ダンスバラエティ「So You Think You Can Dance」です。日本でも一時期スカパーで「アメリカン・ダンスアイドル」というタイトルで放送されていたこの番組。素人ダンサー達がオーディションを受け、パスした男性10人、女性10人の計20人がそれぞれ男女ペア10組となり毎週与えられたダンスをその固定ペアで披露するという形式です。与えられるダンスはヒップホップ、ジャズ、社交ダンス、コンテンポラリーなど本当に様々。どのダンスを踊るかはくじ引きで決まります。視聴者の電話投票で毎週1ペアずつ落選していって、Top10からはペアも毎週バラバラ、落ちるのもペアではなく個人で男女1人ずつ落選となり、最後男性、女性各2名のTop4から1人優勝者が決まるという形。

今アメリカで放送中なのがシーズン5。これだけシーズンが続いていることからも人気の高さがうかがえますけど、本当に面白いんですよ!この番組。とにかく出場者のレベルが高い!!出場者みんながそれぞれ得意なジャンルがあるわけですけど、ジャンルに関係なくみんな色々踊れるんですよ。ほんとに。バレリーナが踊ったことないヒップホップを踊って高評価を得たりとかね。回が進むごとに個人のキャラとかも見えてきて、お気に入りのダンサーが出来たりして、どんどん夢中になっていく番組です。

今日はそんな「So You Think You Can Dance」から、下の動画2分3秒辺りのこちらの表現。



"Fingers crossed."


このペアに与えられたダンスは「ブロードウェイ」。振付師がついて振り付けするんですが、その振付師Tyがこのペアに関してダンスを披露する前の紹介VTRで、「彼らはうまく出来ると思うよ」(They can pull this off.)って言った後に今日取り上げた表現、Fingers crossed. って言っています。この表現を言った時にTyが指をクロスさせる仕草をしていますけど、これが「幸運を祈る」という意味のジェスチャーです。

そしてそのジェスチャーを表す表現として、cross one's fingers とか、keep one's fingers crossed という表現があります。これは「成功を祈る」「幸運を祈る」っていう意味の表現。ここでも振付師のTyがFingers crossed. って言っているから、これも自分が振付けた2人のダンサーの「幸運を祈るよ」っていう意味ですね。ちなみにこのダンス、技術は高いけどパーソナリティがないって言われちゃってますね。残念ながら。

さて、これも色々な場面で耳にする表現なので他の例も見てみます。まずは「Late Show with David Letterman」という夜のトークショーに出演したニコール・リッチー(Nicole Richie)のインタビューから、4分6秒辺りです。


ニコールの親友パリス・ヒルトン(Paris Hilton)が当時刑務所に入っていたみたいで、その話の流れからニコール自身もちょうどこの時に薬物の影響下で逆走運転をした罪の判決待ちだったから、それについて今はどんな状況かと聞かれたニコールが、I'm just keeping my fingers crossed. って言ってます。これも刑務所に入らずに済むように、「幸運を祈っているところよ」っていう感じかな。でもその後でちゃんと自分でしたことの責任を取る覚悟はある、って言ってますねー。結局、82分だけ刑務所入りしたんですっけ?この後。

ちなみにニコールの英語はものすごくはっきり発音されるし、話すスピードも早口ではないし、使う単語も難しくないのでかなり聞きやすくて、リスニングの練習に向いていると思います。それにしてもニコールは彼氏のジョエル・マッデン(Joel Madden)と娘をもうけて以来、本当に落ち着きましたよねー。親友パリスは相変わらずお騒がせなのに、ニコールはジョエルと一緒にチャリティやったりアクセサリーブランド立ち上げたり。いいママしているみたいだし、今第二子を妊娠中ですしね。

さて、次は「CSI:科学捜査班」にサラ役で出演していたジョージャ・フォックス(Jorja Fox)のインタビューから、2分26秒辺りです。


グリッソムとの関係がどうなる?っていう質問に答えているジョージャ。これいつのシーズンが始まる前か不明ですけど、「2人の関係が完全に終わりになってしまう前に何かが起こる可能性はもちろんあると思うわ」(I think there's definitely a possibility that something might happen between the two of them before it's all over.)って言ってますねー。どんな状況だったっけなー?この2人。

でもとにかくジョージャはこの後に、Just keep my fingers crossed that it'll be a while before it's over. って言ってます。これも「完全に終わりになる前に、しばらく時間があるように祈ってるの」って感じかな。

さてとバラエティやインタビューばかりではなくもちろんドラマでも使われてます。「CSI:NY」から7分45秒あたりです。


特殊な花粉と化学物質が犯人の服から検出され、その情報を元に誘拐された子供の居場所を特定しようとしているシーンです。リンジーがその作業を行なっていて、それをステラとダニーに説明中。そこでリンジーは、I can't promise anything, but I keep my fingers crossed. って言っています。

ここは今ある証拠品から場所を特定しようとしていて、結果を待っているような状態なので「何も約束は出来ないけど、いい結果が出るように(要は居場所が特定できるように)祈っているところ」って感じかなって思います。

こうやって見てくると、最初の振付師Tyやジョージャみたいにジェスチャー付きで使われることもあれば、ニコールやCSIのリンジーのように言葉だけの場合もありますが、とにかく意味的には「幸運を祈ってるんだ」とか「うまくいくように祈ってるんだ」っていう感じですよね。結構使える場面は多くて、例えば仕事を探している時やテストの前なんかに「どんな感じー?」って友達に聞かれた時なんかに、I'm keeping my fingers crossed. (うまくいくように祈ってる感じ!)とか、逆に相手の幸運を祈ってるよーっていう時に、I will my fingers crossed for you! って使ったり。もしくは何も言わずに指をクロスするジェスチャーだけしても「あ、祈ってるんだな」ってわかりますね。

ちなみに、fingers だけではなく、Keep fingers and toes crossed. とか、他のものもクロスする表現も聞いたことあります。これは強調している感じでしょうね。指だけじゃなくつま先もクロスして祈る、っていう。他にもarms、legs、あたりも聞いたことあるかな。Keep my fingers, toes, arms and legs crossed. とかいう感じで。これは参考程度に。

ということで、今日の表現も使い道は多いと思いますので是非覚えてしまいましょう!!


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