2009年6月10日水曜日

Fair enough.

ABC局が秋からのドラマのシーズンプレミア放送日を発表しました。メジャーどころでは「グレイズ・アナトミー」が9月24日(木)、「デスパレートな妻たち」が9月27日(日)、「アグリー・ベティ」が10月9日(金)になんと2時間プレミアだそうです。なんで「アグリー・ベティ」だけ2時間なんだろう?って超疑問。ちなみに先日から何度か書いている「ロスト」に出演していたドミニク・モナハン(Dominic Monaghan)は9月24日スタートの新ドラマ「Flash Forward」に出演するらしいです。

「ブラザーズ&シスターズ」と「プライベート・プラクティス」はプレミア日がまだ発表されていない状態です。新シーズンは9月の終わりかー。3ヶ月以上もおあずけですね・・・。待ち遠しいなぁ。とりあえず新シーズンが始まるまでは見たかったけど見れていなかった海外ドラマチェックでお茶を濁そうっと。

さてと、今日は「ER 緊急救命室」から下の動画、45秒辺りのこちらのセリフをピックアップ。



"Fair enough."


アビー(モーラ・ティアニー)の母親のセラピーでカウンセラーをしているキム(エリザベス・ミッチェル)がアビーのところへ来て、「お母さんにもう1度チャンスをあげて」(I think you need to give your mom one more chance.)と言っています。アビーとアビーの母親は関係があまりうまくいっていないんですね。だからアビーは「今日あげなかった?」(Didn't I do that today?)と言って乗り気じゃない感じ。それでもキムは「10年も自分から進んでセラピーを受けようとしてなかったのに、今は喜んで受けているのよ」(Well, she hasn't been willing to go to therapy for 10 years. Now she's embracing it.)と言ってなんとかアビーが母親と向き合うように働きかけています。

アビーがそれでもやっぱり母親にチャンスをあげることに承諾しないので、キムはさらに「お母さんがあなたと本音で向き合う前にお母さんを遠ざけないで。それじゃ2人とも幸せになれないわ」(Don't let your mom go away without being able to really talk to you. That won't make either of you happy.)と言ってなんとかアビーを説得しようとしているので、ついにアビーが「私がセラピー受けてるんじゃないわ」(Look, I'm not in therapy.)と言って話を終わらせようとしてます。

そこでキムが言ったのが今日取り上げたセリフ、Fair enough. です。これは何かが筋が通っている・妥当だとか、何かが容認できる・満足だとかいうことを、認める時に使われる表現です。日本語に訳すと、「まぁいいでしょう」とか「これで結構だ」とかいう感じ。この「ER」の場面ではアビーに自分はセラピーの患者じゃない、って言われたキムが「そうね。あなたの言うとおりだわ」って言っている感じかな。確かにアビーにキムの話を聞く義務はないシチュエーションだから。

これもやっぱり訳で覚えるより、使われるシチュエーションで覚える方が良いと思うので今日も他の例、見ていきたいと思います。まずは「プライベート・プラクティス」から4分33秒辺りです。


この動画、以前にも取り上げたことがありますがピートにデートをすっぽかされて怒り心頭のアディソン(ケイト・ウォルシュ)が翌日ピートに向かってその件について文句を言っているシーンです。「あなたと一緒に働くことは出来るけど、個人的にはあなたはただの知人に格下げよ。私は次に進むの」(I can work with you, but personally, you've been downgraded to acquaintance. I'm moving on.)って言って、ピートとはもう恋愛関係にはならない!って宣言しているアディソンにピートが言っているのが Fair enough. です。このシチュエーションだと「それでオーケーだ」とか「それで文句はないよ」とかそんな感じかなって思います。

もう1つ。映画「ある公爵夫人の生涯」(原題:The Duchess)に主演していたキーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)のインタビューから2分57秒辺りです。


これ、イギリスの故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人の生涯を描いた映画なんですけど、彼女ってそれこそ今のセレブの走りのような存在で、イギリスの一般の人々からは絶大な人気を誇ったんだけど唯一旦那であるデヴォンシャー公爵からは愛してもらえなかった、という女性なんです。公爵にとって彼女は跡継ぎを産むだけの道具に過ぎず、なかなか男の子が産めない彼女は不遇の時を過ごすんです。公爵に浮気されたりとか。だから傍目には幸せそうなんだけど、実は不幸せっていう女性で。ほんとひどいんですよ。この公爵が。

そんな映画に関して主演のキーラがインタビューに答えていますが、インタビュアーからもやっぱり「公爵って残忍な人じゃない?」(This guy was a monster, wasn't he?)って聞かれてます。でもキーラはどうかなー?って感じで。「2人は一緒になるべきじゃなかったのよね。反発しあう磁石みたいな2人で、何においても全く分かり合えないし、お互いに興味もないし。でも一緒に住んで何とか共存しなくちゃいけなかったの。」って言ってます。

インタビュアーもその2人の対立が映画のパワーとなっていることは認めつつ、やっぱり公爵はひどい男!っていうスタンスなので、キーラとは意見が食い違ってるんですね。そしてそれを聞いたキーラが、Ok, yeah, no I think that's fair enough. って言ってます。「確かに彼は優しい男性ではないしね」って後ろに付け加えていることからも、ここは「あなたの言ってることもわかるわ」って感じかな。

ちなみにキーラはイギリス人だから、イギリス英語を話します。インタビュアーの男性はアメリカ英語(だと思う)なので発音がだいぶ違いますよねー。なんてこともちょっと気にしつつ動画を見たら面白いかも、です。

さて、今日取り上げたこの表現もわりとよく聞く表現です。私が覚えている実際に使われたシチュエーションは、メキシコ人・韓国人・日本人私を含め2人っていうシチュエーションでプロジェクトパートナーを選ばなければいけなくて、私がもう1人の日本人をパートナーに指名した時にプロジェクトリーダーからFair enough. って言われました。明らかにリーダー的には国籍混ぜたかったと思うので、この時は「まぁいいでしょう」ってあんまり乗り気じゃないけど、とりあえずOKみたいなニュアンスで使われたと思います(というか私はそう感じました)。

そんなわけで、これも使われる状況によってちょっとニュアンスが色々なので、今日取り上げた状況と合わせてニュアンスをとらえておくとよい表現だと思います!


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